in situ X線回折スクリーニング装置 PX Scanner
- プレート中でのin situ 回折像測定
シッティングドロップ・オイルバッチ・キャピラリーなど、SBSフォーマットに準拠したプレートで結晶化したサンプルを、母液に入ったままの状態で光学顕微撮影すると同時に、それぞれの結晶の回折像測定が可能です。小さすぎたり脆すぎたりしてマウントが困難な結晶にも役立ちます。 - 高速識別
見分けのつきにくいタンパク質結晶と塩・沈殿剤などの結晶を高速で識別します。
LCP結晶化中に析出した塩結晶も高速で判定できるため、膜タンパク質の研究に役立ちます。 - 良好な結晶を選別可能
同じドロップレット内にある複数の結晶にそれぞれX線を照射し、回折像に基づく分解能の比較など、結晶の回折品質を評価できます。 - 結晶状態を確実に把握
クライオプロテクタントの影響評価・最適条件の検討を容易に実現。確実な結果をもとに回折実験を遂行することができ、結晶を無駄にすることもありません。 - 経過観察
結晶の成長を経過観察できるため、最適な結晶成長条件を容易に見つけることができます。 - ハイスループット探索
創薬分野におけるFBDD(Fragement Based Drag Discovery)によるリード化合物の探索にも役立ちます。

マルチウェルプレート中の結晶を、そのままの状態でX線スクリーニングする装置です。
光学顕微鏡観察から回折パターンの取得まで、すべて自動で実行。大型放射光施設での測定前に結晶状態を確認し、良好な結晶を選別できるため、測定効率の飛躍的な向上が期待できます。