B-XRI1007: 高分解能3D X線顕微鏡による セラミック複合材中の成分の可視化
複合材(コンポジット材)は2種類以上の素材を組み合わせて作製されます。X線CTでは、試料に吸収されたX線の量の違いが画像の濃淡になるため、たとえば、セラミックス、樹脂、空隙は異なる輝度値で表現されます。X線CTの一つである高分解能3D X線顕微鏡はサブミクロンスケールの分解能で試料を撮影し、その内部の構造を3次元的に拡大表示します。これにより、複合材の特性に影響する各成分の分散状態、素材の境界面の剥離の有無、空隙の大きさを確認できます。ここではセラミック複合材を撮影して各成分を可視化し、体積分率を算出しました。